盲目的に書かれた命の螺旋。生きているフリをするだけで死んでいく私。誰もが溺れていくこの世の真理。理解するフリをしてあざ笑う私。とめどなく溢れる命のエキス。啜れば啜るほど甘くて切ない。どこかに置き忘れた真の心、探して拾ってまた捨てた。おぼろげなる神の死が、今日も私を狂わせる。 とめどなく溢れる命の螺旋。破り捨てた理想がまた私に降りかかる。土龍がわたしを呼んでいる。何か成し遂げようと囁く君の、その声が嫌い。どこへ行くのか浅ましき肉袋よ。骸をここに晒しなさい。骸をここに晒しなさい。 数値化された魂の、バロメーターは泣いている。望月の揺蕩う頃に私が泣いた。 私が愛した私は消えて、ああどうしてなのだろう。滑りを伴う、赤錆びた彼が笑う。溜め込めなくなった愛は気狂を帯びながら、パッと破裂した。熟れすぎたのだろう。もう腫れ物の夜雨だった。寝台を重ねて、ワタクシの塔をお作りになるのもよろしい。ドロリとしたその腫れ物を舐め、私は飢えを凌いだ。 不味い、不味すぎる。あの列車に乗り遅れてしまう。ここは−12番線だ。僕の乗る番線はもっと大きな数値の番線だった筈。どうして今日に限ってこんなにも荷物があるのだろうキャ。キャリーバッグの転がる速さに身を任せ、僕は線路の上を駆け抜ける。「こいつは特急より速いや」 ダレに聞かせるでもない独り言である。ホームの乗客は僕をじっと見つめている。おっと、ハットが飛んでいきそうだった。危ない危ない。 おお、そろそろ目的地に着く頃か。熊がそう私に伝えてくれた。持つべきものはやはり、熊である。もちろん異論は認めない。ああ、くまさんや、寒いのに本当にありがとう。お礼に後で熟れたお肉を差し上げ夜雨。 飢えはこんなものでは乾かない。もっともっと素晴らしいものでなければなりません。そう、あの滑っていて、そうしていて赤錆テイル、あのお方でなくては。甘美なものなのです。あのお方は。だからワタクシはこうやって毎夜毎夜、寝台を積み重ね、眠ることもなく、待っているのです。あなたにも、その様なお方がお有りなのではなくて? ああ、やっとお会いに来てくださったのね。キャスターをカラカラと鳴らしながら、そんなに急いで。さあ、パーティーをしましょう。「あなたも来るでしょう? さ、ポケットの招待状をお出しなさい。ワタクシはちゃんと招待した人の顔を覚えていますからね?」 女の目は、やけにギラリとしていて、獣が獲物を狙うときの、夜の雨だった。
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